DAY 20
ディナータイム
寮とはいえ寮母さんがいるわけでもなく、ただ一軒家を寮として使用しているだけだった
基本的に消灯時間などもなく
学校がおわってからは
各自好きなことをして
好きな時間にご飯を食べて
好きな時間になるという状態
シェアハウスとあまり変わらない状況だった
同じ日に学校に入学したが、スペイン人Lは仕事のホリデーで3週間しかいなかった為、
Lがバイロンベイを出る前にハウスメイトみんなでディナーを食べようということになった
何を食べたのか全く覚えていないけれど
その中でブラジル人Aの言ったことが非常に心に残った
“ブラジルでは公立の学校には通えないよ。
公立の学校に行ったら銃を持っている子がいて殺されてしまうかもしれないから
それに公立の学校を卒業しても自分の名前すら書けない人がいっぱいいるんだ”
世界にはまだ自分の名前すら書けない人がたくさんいて
外を出歩けば殺されるかもしれないという場所があることを知った
そして、日本という安全な国に生まれたことを幸せに思った